
BRYMIR(ブリュミル)
VOICES IN THE SKY / 2022年 / 87点
フィンランド出身のメロディックデスメタルバンド、4枚目のアルバムです。
出来は決して悪くないのに、毎回方向性が微妙に違っていてイマイチ印象に残らないこのバンド。初期作品は「メロデス化したFLESHGOD APOCALYPSE」と形容されるなど、テクニカルデスメタル要素が多く見られましたが、アルバムを重ねる毎にメロデス側に寄っていき、本作はほぼ完全にメロデスと言って良い出来栄えになっています。更にサビではほぼ全ての曲にクワイア(ノーマルボイス)が使われており、「メロデス+シンフォニックメタル」的な塩梅になっています。
また違う方向性かい、と突っ込みたい気持ちがないわけではないですが、それでも出来は良いんだから本当器用ですね(メンバーの顔は怖いのに)。特に本作はクワイアが結構キャッチーで分かりやすく、また、ギターリフも印象的なモノが多く、予想していた以上にかなり楽しむ事ができました。
一方、デスメタルとしての攻撃性はかなり減退。とは言え、疾走感は十分にあるし、ブラストもたくさんあり、軟弱になったという印象は一切ありません。激しいギターソロもあるし、デスボイスだって攻撃的ですごく格好良いです。「メロデス」としてならば、これで十分すぎると思います。
結果として、個人的にはこれまで聴いてきた作品の中では一番ユニークで、そして充実した作品だと思います。
お気に入りは「Herald of Aegir」。デスメタルの出だしとは思えない穏やかな感じでスタートする、非常に印象深い1曲。これは新しくて面白い曲でした。他にも本作で最もシンプルにメロデスしてる「Seeds of Downfall」も良かったですね。
この方向性は「アリ」です。なので、今後はこの路線で行ってほしいですね。また、デクニカルデス路線に戻るなんてめんどい事はしないでくれよ。

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