BEYOND THE BORDERS

TERRA ATLANTICA(テラ アトランティカ)
BEYOND THE BORDERS / 2022年 / 82点

ドイツ出身のシンフォニックメタルバンド、3枚目のアルバムです。

前作で一気に垢抜け、スケール感が増しましたが、本作では更にシンフォニック度がアップ。もはや「パワーメタル」ではなく「シンフォニックメタル」になったと言って良いと思います(似たようなもんですが)。同系列のバンドとしてはやはりRHAPSODY OF FIREやTWILIGHT FORCEが挙げられますね。

方向性としては「剣を手に魔物とバトル!」ではなく、バンド名らしく「船に乗って大海原へ!」的なポジティブ系です。疾走感のある曲から朗々としたミドルナンバー、切ないバラードとアルバム全体の塩梅も◎。演奏力・音質も更に向上し、総合的な出来栄えで言えば、間違いなく過去最高と断言して良いでしょう。

ただ、私個人の満足度で言えば、前作の方が良かったかな。
残念だったのが肝心のメロディがサウンドの劇的な進化に追いついていないという事。どの曲も決して悪くはないものの、「あと一歩」という曲が多いんですよね……。「Beyond the Borders」や「Sun of Pontevedra」などはもうちょっと印象的なメロディがあったら嬉しかったんだけどな、と思ってしまいました。
まあ、「人によっては」なレベルだと思います。メッチャ美味い醤油ラーメンだけど、俺が好きなのは味噌ラーメンなんだよ、みたいな(汗)。

お気に入りは「Pirate Bay」。ALESTORM的なコミカルさもある本作の中では最も異色な1曲。でも、出来は良いです。

私の予想を遥かに超える進化を遂げましたが、肝心のメロディがそれに追いついていないと思いました。次はメロディも進化してほしいです。