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DAWN OF DESTINY(ドーン オブ デスティニー)
F.E.A.R.(FORGOTTEN,ENSLAVED,ADMIRED,RELEASED) / 2014年 / 83点

ドイツ出身のパワーメタルバンド、5枚目のアルバムです。

2nd「REBELLION IN HEAVEN」、3rd「HUMAN FRAGILITY」は国内盤が出たものの、人気が出なかったのか、その後は国内盤は出ず。輸入盤もほとんど見かけず、日本では「忘れられた存在」と言っても良いバンドです。
私は上記2枚をとても気に入っていたんですが、3枚目以降がなかなか手に入らず(Amazonでは何故か定価越えの価格…)、悶々としていたんですが、利用しているサブスク(Amazon Music)で見つけ、喜んで飛びついたという感じです。

そんな本作ですが、華麗な女性ボーカルが歌うメロディアスなパワーメタルです。パワーメタルにしてはギターやベースがかなりブキブキ言う(特にベース)、一歩道が違えばデスメタルっぽくも聞こえる演奏が特徴(実際、ちょっとデスボイスも入ってる)。でも、歌メロは哀愁を感じるし、決してデスメタルなんかではありません。正直、日本で受けなかったのが不思議です。

ただ、本作は過去最高に重い作風で、ゴシックメタルっぽさがあり、これまでの疾走感のあるパワーメタルとはかなり方向性が違っています。また、複雑なリズム・展開も多く、これに関してはプログレッシブメタルっぽさがあります。
捻りの無いパワーメタルではダメだと思っての事かもしれませんが、これは大NG。こんな事するから日本でソッポ向かれちゃうんだぞと言いたい。と思ったら、後半になるといつものパワーメタル路線に戻っていきます。最初からこの路線で良かったのに……。
ただ、どちらの路線であっても、男性ボーカルの出番の多さはいただけません。終始女性ボーカルだけで良かったと思います。

お気に入りは「Finally」。前半の暗い作風とはまったく異なる明るめの曲。サビメロが癖になる1曲です。

アルバム全体に一貫性が無く、評価が難しい作品ですが、決して駄作ではないと思います。パワーメタルが好きな人は聴く価値あり。