
STRATOVARIUS(ストラトヴァリウス)
SARVIVE / 2022年 / 85点
フィンランド出身のパワーメタルバンド、16枚目のアルバムです。
ヨーロッパのパワーメタルの保守本流とも呼べるベテランバンドです。現在のパワーメタルバンドはみんな彼らの影響下にあると言っても過言ではないでしょう。
2008年に現在のスタイルを作り上げたティモ・トルキ(Gt)が脱退した時はどうなるかと思いましたが、若きギタリスト、マティアス・クピアイネン加入後はコンスタントに良作を作り上げており、個人的には14枚目「NEMESIS」は、ティモ・トルキ在籍中の6枚目「VISIONS」に負けず劣らずの傑作だと思っています。
本作も音楽性はまったく変わっていません。キーボードを使ったクラシカルでメロディアスなパワーメタル道をひた走っています。
決して目新しい事をしているわけではないし、超絶技巧を駆使しているわけでもありませんが、安定した演奏・確実に盛り上がるサビなど、ポイントをシッカリと押さえており、ここまで隙の無いパワーメタルを作れるバンドは早々無いと思います。
ただ、本作は「NEMESIS」や前作「ETERNAL」を上回るほどの充実さは無かったと思います。技術力などは一切問題無い為、単純に「私の好きなメロディが少なかった」だけです。「Frozen In Time」や「Firefly」など、決して悪くないんですけど、あと一歩って感じなんですよね……。また、客観的な意見を言えば、疾走感がやや減退しているのはマイナスポイントかなと思います。
お気に入りは「Glory Days」。00年代を思い起こさせるキラキラ系疾走ナンバー。彼らがここまでシンプルに疾走するのは久しぶりだと思います。
苦言も言いましたが、高品質のパワーメタルアルバムである事は間違いありません。パワーメタルを聴きたい人はぜひ。

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