
FINNTROLL(フィントロール)
Vredesvävd / 2020年 / 85点
フィンランド出身のフォークメタルバンド、7枚目のアルバムです。
前作から実に7年ぶりのニューアルバムです。何でも一度完成した音源を破棄して、一から作り直したらしいです。
さて、前作は彼ららしいアホっぽい明るさ全開の作品でしたが、本作は再びシリアス路線に戻っています。また、キーボードの出番が大幅に増えており、「フォーキーなメロディもあるシンフォニックブラックメタル」という塩梅になっています。それでも普通のブラックメタルに比べれば遥かにメロディアスですけどね(汗)。
このバンドは「明るさ」こそが肝だと思っている私としては「シリアス路線はどうもな……」と思いながら聴いていたんですが、これがどうしてなかなかに悪くない。メロディはパンチこそ弱いものの、どの曲も印象的に響いているし、ズッシリとしたリズムやタイトな演奏も堂に入ったモノになっています。
これまで明るいメロディにばかり気を使っていたのが、ブラックメタルも意識した結果、非常にバランスがとれた作品になったと感じました。今までこのバンドに「デスメタル」としての魅力はほとんど無いと思っていただけに、このバランスの良さは見事だと思いましたね。
欠点としては、良くも悪くも「底抜けに明るい曲が無い」という事。程度の差はあれ、基本は全曲シリアス路線なので、カンフル剤として1~2曲くらいは従来の「爆走+ピ~ヒャラ」な曲も入れてほしかったですね。
お気に入りは「Mask」。本作の中でも最も明るくシンプルな1曲。3分弱しかない曲ですが、本作の「バランスの良さ」というモノが非常に分かりやすく表現された曲です。
ここに来て新しいステージへ足を踏み入れた感じがします。次作はどんな作品になるのか、今から楽しみです。

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