PROVIDENCE

Grave to the Hope(グレイヴ トゥ ザ ホープ)
PROVIDENCE / 2020年 / 77点

日本出身のメロディックデスメタルバンド、1枚目のアルバムです。

アルバム2枚を残して解散してしまった伝説の国産メロディックデスメタルバンド・SERPENTのKen(Vo)とKeija(Ds・Key)によるメロデスプロジェクトです。その中身はSERPENT、Veiled in Scarletと同じ、慟哭のクサメロディ満載のメロデスです。個人的には「なら(現在活動中の)Veiled in Scarletでやればいいんじゃないの?」と思うんですが、何か事情があるんでしょうかね?

そんな事はさておき、やっぱりこの琴線を刺激しまくるメロディはさすがの一言。「ココでこう来てほしいんだよな!」という時にジャストでクサメロをぶち込むセンスの良さは見事という他ありません。Ken氏のボーカルは爬虫類っぽい唸り声で正直格好悪いと思うんですが、メロディが良いのであまり気になりません(汗)。
疾走感もあるし、演奏レベルもサウンドも良好。クサメロ満載のメロディが好きな人は間違いなく満足できると思います。

が、欠点も多いです。
まず、曲が少なく短い。アルバムなのに7曲しかありません。内1曲は1分の小曲なので実質6曲です。時間もわずか21分。どの曲も3分くらいしかありません。これでは腹八分目どころか、半分も満足できません。
そして、良くも悪くも(現在活動中の)Veiled in Scarletとまったく同じ路線であり、新鮮味はまったくありません。わざわざ新しいバンドを立ち上げたのだから、何かチャレンジングな事をしても良いと思うんですけどね。

お気に入りは「Floating Spirit」。ラストを飾る1曲。このバンドの真骨頂とも言えるクサメロ撒き散らしナンバーです。

曲自体は大好きなんですが、時間も曲数も少なすぎるなど気になる点もありました。次作はあるんだろうか……?