SAINTS AND SINNERS

HOUSE OF LORDS(ハウス オブ ローズ)
SAINTS AND SINNERS / 2022年 / 80点

アメリカ出身のメロディアスハードロックバンド、13枚目のアルバムです。

前作は抒情性に欠ける明るめのメロディの曲が多く、個人的にはあまり楽しむ事ができませんでした。その点で言うと、本作はヨーロピアンの香り漂うメロディの曲が多くを占めており、この一点だけ取り上げても前作を超えていると思います。

また、「Road Warrior」や「Mistress of the Dark」などでは80年代風のキーボードが印象的な音色を奏でており、良い意味で「古き良きヨーロッパのメロディアスロック」という感じです。まあ、アメリカのバンドなんですけどね(笑)。

結論を言うと、本作は「当たり」だと思います。ブルージーで味わい深い歌唱、憂いを帯びたメロディ、心地良い疾走感と、このバンドに求められているモノがシッカリと封じ込められています。メロディアスなハードロックを愛聴している方なら満足できる作品なのではないかと思います。

欠点としてはキラーチューンが無い事。このバンドを代表するようになるであろう曲は残念ながら見つかりませんでした。あと、後半明るめの曲が増えてくるのもちょっとマイナスかな。ずっと哀愁のメロディで良いのに。

お気に入りは「Mistress of the Dark」。地味なナンバーですが、哀愁を感じるメロディがジワジワと来る1曲です。

決して順風満帆な活動ではないと思うんですが、こうしてコンスタントにアルバムを出してくれるのはありがたい限り。これからも頑張ってください。