
AD INFINITUM(アド インフィニトゥム)
CHAPTER I - MONARCHY / 2020年 / 78点
スイス出身のシンフォニックメタルバンド、1枚目のアルバムです。
EVENMOREやRAGE OF LIGHTなどにも参加していた女性ボーカリスト、メリッサ・ボニーによる新バンドです。
音楽性はシンフォニックメタルにカテゴライズされますが、ドラゴンやエンジェルが出て来そうなファンタジーミュージックとは方向性が異なっており、モダンな要素もたっぷりと含まれており、さしずめ「AMARANTHEがシンフォニックメタルをやったらこうなる」と言った感じになっています。BEYOND THE BLACKに近いスタイルと言っても良いと思いますね。
中音域を駆使するメリッサの堂々たる歌唱、派手なギターソロなどは無いものの素人臭さの一切無いA級のサウンドと、1枚目ながら完成度は極めて高いです。「RPGゲームのようなシンフォニックメタルはちょっと苦手…」という人がいたら、きっと刺さるんじゃないかと思います。
私はコッテコテのファンタジーワールドでも全然構わないんですが、これはこれで新鮮で面白いと感じました。こういう路線のバンドってほぼいなかったと思います。
ただ、サビにキャッチーさ、または哀愁が足りないと感じました。もうちょっとグワッと盛り上げられれば日本でも注目されるんじゃないかと思います。また、疾走感も欲しかった。全曲ミドル~ファスト程度で、最初から最後まで疾走する曲は1曲もありません。2曲くらいスピーディーな曲があった方がアルバムにメリハリがついたと思います。
それと時々デスボイスが出てくるんですが、あれは絶対に入らなかった。アクセントにすらなってなく、ただの邪魔者です。
お気に入りは「I Am the Storm」。本作の中で最も哀愁を感じた1曲。
方向性は悪くないと思います。あとは耳を引くメロディです。次作に期待!

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