
Imperial Circus Dead Decadence(インペリアル サーカス デッド デカダンス)
殯――死へ耽る想いは戮辱すら喰らい、彼方の生を愛する為に命を讃える――。 / 2022年 / 80点
日本出身のメロディックデスメタルバンド、実に11年ぶり、3枚目のアルバムです。11年ぶりって凄いね。
中身はこれまで同様、切れ味鋭いメロデスをベースとし、ゲームやアニメからの影響を感じる耽美性の強い哀愁のメロディが乗っかっています。ボーカルも男性ノーマルボイス、女性ノーマルボイス、男性ビジュアル系ボイス、そしてデスボイスと語り、様々なボーカルが入り乱れており、とにかく非常に濃い。
ちょっと強引な例えかもしれませんが、Sound Horizonがメタル化したら、きっとこんな感じになるんだと思います。
パッと見、意味不明にすら見える曲名なども含めてあまりにもシアトリカル(演劇的)であり、ここまで徹底的に作り込まれた世界観というのもなかなか無く、これだけ濃ければそりゃ11年もかかるわな、と納得の出来栄えです。
一方で、純粋なヘヴィメタルアルバムとしてはやや聴きにくいという点も指摘できると思います。あまりにも濃すぎるが為に音楽としての「起承転結」がぼやけており、「ここから盛り上がってサビかな?」と言った予想ができず、「聴く」ではなく「聞く」事しかできないと感じました。似たタイプの曲ばかりというのもマイナスかな。
世界観などは維持しつつ、曲としての起承転結はもっとシンプルな方が耳に残りやすかったと思います。
お気に入りは「百鬼夜行-Pandemonic Night Parade-」。このアルバムの中では最もシンプルな曲だと思います。
ある意味「日本流メロデスの1つの極致」と言えます。人によって色々な感想が出てくると思いますが、聴く価値はあると思います。

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