NYMPHOMANIA

Bloody Cumshot(ブラッディ カムショット)
NYMPHOMANIA / 2021年 / 84点

日本出身のメロディックデスメタルバンド、1枚目のアルバムです。

メロデスバンドZEMETH(ゼメス)のリーダーであるJUNYA氏による姉妹プロジェクトバンドです。
終始耽美的なクサメロをぶちかましながら爆走するZEMETHとは若干毛色が異なり、本バンドは全体的にデスラッシュっぽい感じになっており、メロディを抑える場面は抑えてクールに進み、メロディを爆発させる所はドガンと爆発させるという、緩急のある楽曲が並んでいます。なるほど、確かにこれなら別バンドでやった方が良いかもしれないですね。
「JUNYAがTHOUSAND EYESをやるとこうなる」と言えば伝わりやすいかと思います。

とは言え、そこはJUNYA氏。多少方向性が変わろうとも、溢れ出る美メロ(クサメロ)への執着はいささかも衰えてはいません。頻繁に顔を出すクサメロは抑える場面が出来た事でより効果的になっており、私個人はZEMETHよりも聴き易くなっていると感じました。
スピード感はZEMETHと変わらず抜群だし、サウンドもA級(ドラムがやや弱いですが…)。日本人らしいクサメロが好きな方は聴いて損はしないと思います。

欠点はZEMETHと同じく「ボーカルが弱い事」が挙げられます。JUNYA氏自身がやっているようですが、個人的にはもっとデスボイスが上手な人に頼んだ方が良いんじゃないかと思います。
また、曲がやたら短いのも気になりました。大半の曲が3分も無く、ちょっと物足りなさを感じました(総ランニングタイム27分)。でもまあ、密度が違うのでこれくらいがちょうど良いのかもしれませんが。

お気に入りは「SLAVE HUMILIATION」。初期IN FLAMESを思わせるあまり耽美的ではない、ヨーロピアンな抒情的なギターリフが格好良い曲です。

JUNYA氏の作る美メロが好きな方はぜひ。