ASCENDING IN SYNERGY

ELVELLON(エルヴェロン)
ASCENDING IN SYNERGY / 2024年 / 82点

ドイツ出身のシンフォニックメタルバンド、2枚目のアルバムです。

女性ボーカリスト、ネレ・メッサーシュミットを中心に結成されたバンドです。名前がメッチャドイツ人って感じがして良いですね(笑)。
音楽性は一言で言えば「NIGHTWISHフォロワー」です。芯のある女性ボーカルに、星が瞬く夜空を想起させる煌びやかなシンフォニックサウンド、時折聴けるフォーキーなメロディなど、どこからどう聴いてもNIGHTWISHです。

「フォロワー」と書くと、ネガティブなイメージを持つ人もいるかもしれません。確かに、本家を超えるような個性があるわけではありませんが、NIGHTWISHのフォロワーが出来るという事は、それはつまり「ある程度の実力を備えている」という事でもあります。迫力のあるシンフォニックサウンド、美しいだけでは終わらないキャッチーなメロディ、爆走はしていませんが心地良い疾走感、と非常に安定した出来栄えになっており、パワーメタル好きなら間違いなく気に入ると思います。
特にボーカルのネレ・メッサーシュミット嬢の声は荘厳さを感じつつ、ポピュラーさもあり、間違いなく本作の目玉だと言えます。

欠点は「キラーチューンが無い事」が挙げられます。どの曲も平均的に悪くはないものの、頭一つ飛び抜けた曲が無く、全体的に平坦な印象を受けます。また、曲のバラエティも広いとは言えず、それが「平坦」という印象に拍車をかけているかなと感じました。
これは今後の課題ですね。

お気に入りは「My Forever Endeavour」。フォーキーなメロディが癖になる1曲。本作最長の9分ある大作「The Aeon Tree」も勝るとも劣らない曲です。

今後大化けする可能性がある私は睨んでいます。これからに期待です。