I, THE MASK

IN FLAMES(イン フレイムス)
I, THE MASK / 2019年 / 83点

スウェーデン出身のメロディックデスメタルバンド、13枚目のアルバムです。

1994年にデビューし、「メロディックデスメタル」というジャンルの確立に貢献したと言われるバンドです。2002年の6th「REROUTE TO REMAIN」以降モダンな要素を取り入れていき、「メタルコア」の確立のきっかけをも作ったとされています。
ただ、その頃から伝統的なスタイルを好むメタラーからは敬遠され始め、かくゆう私もその1人でした。ただ、その後もアルバムを重ねており、「今はどんな音楽なんだろう?」と思い、こうして聴いてみる事にしました。

音楽性はモダンな要素たっぷりのメロデスです。初期の北欧的な抒情性はまったく無く、更にヘヴィメタルらしいハードさもスピード感もかなり薄めです。サビはほぼノーマルボイスで歌われています。

こういったモダンなメロディを聴き始めた頃は「胸キュンしなくてツマンネー」なんて思っていましたが、今やこういった音楽性のバンドは珍しくない状態であり、それらを知った上で聴いてみるとこれがなかなかに悪くない。
確かにヘヴィメタルとしての格好良さは正直薄めですが、アンダース・フリーデンのボーカルはデス/ノーマル、どちらも非常に洗練されていて、「(This Is Our) House」や「We Will Remember」のサビで聴ける歌声は素直に良いと感じました。「Stay with Me」なんかもアコギが美しくて好きですね。

ただ、毒にも薬にもならないような微妙な曲も結構あり、全体的に見ればやはり物足りなさを感じました。1~2曲くらいは抒情的なメロディたっぷりの爆走メロデスがあっても良かったんじゃないかと思うんですよね。まあ、今の彼らにそれを期待するのは無理なんでしょうけど。

お気に入りは「We Will Remember」。デスボイスが一切出てこない異色のナンバー。でも、サビが格好良くて気に入りました。こういう曲を受け入れられるかで、このアルバムの評価は変わると思います。

初期とはまったく違うし、モダンが苦手な人はやっぱり受け入れられないとは思いますが、これはこれで悪くないとも思いました。次も聴いてみたいと思います。