CEMETERY SKYLINE1

CEMETERY SKYLINE(セメタリー スカイライン)
NORDIC GOTHIC / 2024年 / 82点

スウェーデン、フィンランド、ノルウェーの面々からなる多国籍ロックバンド、1枚目のアルバムです。

ミカエル・スタンネ(Vo・DARK TRANQUILLITY etc)、マルクス・ヴァンハラ(Gt・INSOMNIUM etc)、ヴィクター・ブラント(Ba・DIMMU BORGIR etc)、サンテリ・カッリオ(Key・AMORPHIS)、ヴェサ・ランタ(Dr・SENTENCED)という、北欧メタルを知っている人ならほぼ間違いなく知っているであろうバンドに所属している(していた)面々からなるスーパーバンドで、デビュー前からかなり話題になっていました。実際、↓を見れば分かる通り、かなりのMVが作られており、メーカー側も力を入れている事が分かります。

音楽性は北欧らしい陰鬱とした空気感を持ったゴシックロックです。それでいながらメロディはキャッチーで非常に聴き易く、2000年代前半辺りにちょっとしたブームになったHIMやTHE RASMUSと言ったバンドに近いスタイルと言えば分かりやすいかと思います。

ミカエルは全編ノーマルボイスで歌っており、デスボイスは一切使っていません。ハイトーンや疾走感、派手なギターソロと言ったヘヴィメタルらしいモノこそ無いものの、胸が締め付けられる哀愁に満ちたメロディに全身浸る事ができます。
この「暗いけど心地良い感覚」はやっぱり北欧ならではですね。アメリカのバンドでは絶対に作れないと思います。まあ、行った事無いですが(汗)。

歴戦の面々なので、演奏面では一切の問題無し。ミカエルの歌声もキレイでデスボイスとはまた違った味があって良いですね。

欠点としては最初から最後までまったく同じ曲調の為、後半になると少々飽きが来る事。アメリカンロックをやれとは言いませんが、疾走感のある曲とか、メタルらしいヘヴィさを持った曲など、もうちょっと曲にバラエティがあるともっと良かったと思います。
とは言え、デビュー作ですからね。このバンドの方向性を示していると考えれば、これもまた悪くはないとは思います。

お気に入りは「Violent Storm」。美しさと儚さが1つになったまさにこのバンドらしさを体現している1曲。

これだけの面々が集まっているので、今後もアルバムを出してくれるのかは不安ですが、出すならこれからも聴こうと思います。