Shiver of Frontier1

Shiver of Frontier(シヴァ オブ フロンティア)
Memory of Destiny / 2016年 / 86点

日本出身のパワーメタルバンド、1枚目のアルバムです。

2010年に結成されたバンドです。誰も特筆できるような前歴は無いっぽいですが、間違いなく有望株だと思います。

その音楽性は2000年前後にブームとなったクサいメロディをぶちまけながら疾走するメロディックスピードメタルです。歌メロを始め、ギター、キーボードに至るまで哀愁に満ちており、久々に「悶絶」という言葉を使いたくなりました。
スタイル的にはMELODIUS DEITEやMinstreliXあたりに近いと思います。あと、オッサン向けに言えば、初期HEAVENLYですかね。

ボーカルのMinaki氏の声は高音がよく通るオペラチックな歌い方が特徴で、声質は違うものの、今は亡きヴィジュアル系バンドRaphaelのYUKIっぽいと感じました(分かる人いるかな…)。一切よれる事無く歌い切るハイトーンは見事の一言で、これがファンタジックなサウンドによく合うんです。
他の楽器も稚拙さは一切無し。特にイントロや間奏で高速クサメロを披露するギターは上手だと思いました。

それにしてもメロディが良いですね。まだメタルの事をよく知らなかった学生時代に、HEAVENLYを聴いて衝撃を受けた時の事を思い出しました。このバンドの凄い所はそんなメロディが中盤・後半になっても枯渇する事無く持続し続けるという事。聴き終えた後の満腹感は半端無かったです。

気になった点としては、もうちょっとソリッドというか鋭さが欲しかった事。全体的に刺々しさが無くマイルドなサウンドなので、もう少しメタルらしいハードさがあるともっと良くなると思いました。
あと、Minaki氏は見た目もソリッドになった方が良いんじゃないかな(汗)。今の時代、見た目に文句言うのは良くないのかもしれませんが、アーティストは見た目も大事ですからね。

お気に入りは「Hope of Eternity」。イントロに続く2曲目。出だし1秒からしてクサく、疾走した瞬間に名曲だと確信しました。

やっぱり日本人の好みは日本人が一番分かってるんだよね! そう言いたくなる作品です。