asunojokei2

明日の叙景(あすのじょけい)
アイランド / 2022年 / 83点

日本出身のポストブラックメタルバンド、2枚目のアルバムです。

J-ROCK的な爽やかさとブラックメタル的暴虐さが混在した、まさに「ポストブラックメタル(ブラックメタルを基調としつつ、様々な要素を内包した音楽)」なバンドです。
本作は更に進化し、アルバムジャケットは90年代のアニメ調なイラストを得意とする陽子氏が担当しており、パッと見、アニメのサントラか何かのように見えます。もう、何でもかんでも入れ過ぎ!

基本路線は変わらず、ボーカルを除けばASIAN KUNG-FU GENERATIONか? と思えるようなちょっと影のある爽やかなロックンロールなのに、ボーカルは悲痛なデスボーカルというスタイルです。
いくら「ポスト」と付いていても、正直な所、このサウンドを「ブラックメタル」と形容して良いのか? と思ってしまいますが、まあ、本人たちはそう言ってるみたいだし、メタルっぽさが無いわけでもないので、いいのかな(適当;汗)。

一聴して前作と違うと感じたのはボーカル、布大樹氏です。前作よりも表現力を増しており、より楽曲の輪郭がクッキリしていると感じました。

前作も面白い音楽性だなと思っていましたが、やっぱりユニークで良いですね。こういうサウンドを奏でるバンドって他にいないんじゃないかと思います。「キメラ」や「歌姫とそこにあれ」なんて、ノーマルボイスで歌ったら普通にヒットチャートを賑わしそうなJ-ROCKだもんな~。

欠点というか、個人的な好みとちょっと合わないと感じたのが、ちょこちょこ挟まれるノーマルボイスの「語り」。個人的にはこれは要らなかったかな……。最初から最後までずっとデスボーカルで私は良いんじゃないかと思いました。

お気に入りは「歌姫とそこにあれ」。既に書いたようにボーカル以外は完全にJ-ROCKです。

次はどんな作品を作ってくれるのか、楽しみです。