
...AND OCEANS(アンド オーシャンズ)
COSMIC WORLD MOTHER / 2020年 / 85点
フィンランド出身のブラックメタルバンド、5枚目のアルバムです。
89年にFESTERDAYという名前で結成。92年に活動を停止し、95年から...AND OCEANSの名で活動再開。05年までやり、今度はHAVOC UNITという名前に変えて13年までやり、そして解散。で、17年に再び...AND OCEANSの名で再結成して今に至る……となかなかに波乱万丈な人生を送っているようです。
音楽性は冷たさを感じるキーボードをふんだんに使ったシンフォニックブラックメタルです。DISSECTIONに似ていると言った意見も聞きますが、個人的には初期DIMMU BORGIRに近いかなと感じました。
ブラストを使ったスピーディーな楽曲、トレモロリフの多用、邪悪さを感じるデスボーカルなど、ベースは間違いなくブラックメタルではあるものの、荘厳な空気感を醸し出すキーボードを始め、随所にメロディアスなフレーズが飛び出てくる為、非常に聴き易く、私は最後まであっさりと聞けてしまいました。
サウンドもクリアで良い意味でガチのブラックメタルらしさは希薄。メロデス好きにも十分おススメできます。
メンバー全員のレベルが高いんですが、個人的にはやはりキーボードの活躍を推したい。楽曲全般を形作っているのは間違いなくキーボードであり、このキーボードがすごく心地良いんですよね。身震いするような寒々しい雰囲気、たまりません。
欠点としては、同じパターンの曲が多い事。良くも悪くもどれも似たような感じなので、後半はさすがに少し飽きがきます。3曲に1曲くらいはギターリフを頑張ってみるとか、女性Voを入れてみるとか、一工夫欲しかったです。
お気に入りは「Oscillator Epitaph」。本作の中では地味な方ですが、こういうのが長く聴けるんです。
前々から気にはなっていましたが、やはり良かったです。メロディアスなブラックメタルが好きな人はぜひ。

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