All THAT REMAINS9

ALL THAT REMAINS(オール ザット リメインズ)
VICTIM OF THE NEW DISEASE / 2018年 / 84点

アメリカ出身のメタルコアバンド、9枚目のアルバムです。

KILLSWITCH ENGAGEと共に「メタルコア」というジャンルの確立に貢献した人気バンドです。
ただ、私は4枚目「OVER COME(08)」までしかシッカリとは聞いておらず、今回かなり久しぶりだったりします。当時はKILLSWITCH ENGAGEに比べてギターリフがイマイチ魅力的に感じなかったんですよね……。

と言う事で久々に聴いたわけですが、音楽性は大きくは変わっておらず、ABメロはガリガリとしたモダンなギターリフとけたたましいデスボーカルで突き進み、サビになると一転してメロディアスなノーマルボイスで歌われるという、王道と言えるスタイルを今なお踏襲しています。

個人的にこのバンドの「肝」は創設者であるフィリップ・ラボンテの表現力豊かなボーカルだと思っています。極悪なデスボーカルから、クールなメロウ歌唱まであらゆるスタイルを巧みに使いこなすレベルの高さはメタルコアというジャンルの中でもトップクラスです。「Alone in the Darkness」や「Just Tell Me Something」と言ったバラード調の曲は非常にメランコリックで、これだけ聴いたらメタルコアとは思わないでしょうね。

バンド側もそれを理解しているようで、極端な言い方をすればギターやベースなどのボーカル以外の楽器の主張は控え目。これが良くも悪くも冒頭に書いた「ギターリフがつまらない」という印象に繋がっています。
ここをどう評価するかでこのバンドの好き嫌いは分かれると思います。個人的にはボーカルの素晴らしさは認めますが、やっぱりギターリフにもっと力を入れてほしかったです。

お気に入りは「Misery in Me」。獰猛なABメロからメロウなサビへ。オーソドックスなパターンですが、こういうのが一番良いんです。

久々に聴きましたが、やっぱり印象は変わらなかったですね。ただ、今はこれはこれで格好良いと思っています。ボーカルメインのメタルコアが聴きたい人はぜひ。