MOB RULES9

MOB RULES(モブ ルールズ)
BEAST REBORN / 2018年 / 85点

ドイツ出身のパワーメタルバンド、9枚目のアルバムです。

1994年に結成されたベテランバンドです。初期の何枚かは国内盤も出ており、パワーメタルマニアからはそこそこ支持されていましたが、その後はすっかり忘れられてしまいました。ジャケットが異様にダサかったのが原因だったのかなぁ(笑)。

音楽性は特に大きな変化は無く、適度に疾走感があり、適度にキーボードが使われた、非常に聴きやすい王道パワーメタルです。これと言った特徴こそありませんが、ソツの無い作りで、パワーメタル好きなら大体みんな「悪くないね」と言うと思います。

……というのが、これまでのアルバムの大方の評価だったわけですが、本作はちょっと違います。いや、音楽性は変わってないんです。変わったのは充実さです。これが結構な充実度なんですよね。
イントロに続く「Ghost of a Chance」でまず「おっ、今回は勢いがあってイイね」と思い、「Shores Ahead」で「おおっ、ミドルだけど格好良い。これもお気に入り決定」となり、そして「Sinister Light」で「おおおっ、これもミドルだけどサビのギターメロが良いね!」と3曲続けて気に入りました。
その後もサビが心地良い「Children's Crusade」、IRON MAIDENっぽい「War of Currents」、広がりを感じるサビが良い「The Explorer」などが印象に残りました。

1曲1曲はキラーチューンと呼べる程の凄さは無いものの、それらが集まる事で充実度が増すんですよね。小鉢が凄く多い定食みたいな感じ?

欠点らしき欠点は特に無し。強いて言えば↑に書いた通り、頭一つ飛び抜けたキラーチューンを用意してほしかった。9枚目でキラーがあれば、本当見直すんだけどなぁ。

お気に入りは「Ghost of a Chance」。イントロに続く2曲目。ココにはインパクトのある曲を置かないとね。

ここに来てここまで充実した作品を出すとは予想外でした。一度離れちゃった人にもぜひ聞いて欲しいです。