
EMPEROR(エンペラー)
IN THE NIGHTSIDE ECLIPSE / 1994年 / 84点
ノルウェー出身のブラックメタルバンド、1枚目のアルバムです。
メタラーなら一度は聞いた事があるであろうノルウェーの極悪ブラックメタル集団「インナーサークル」に関係する事で有名なバンドです。私としてはリーダーであるイーサーン(Vo/Gt)が「物理的な行動は意味が無い」として教会放火などには関わらなかった(だから逮捕されなかった)というエピソードが好きです(汗)。
その音楽性はシンフォニックなキーボードをたっぷりと使ったメロディアスなブラックメタルです。この手のジャンルのトップバンドとしてはDIMMU BORGIRの名が挙げられますが、彼らの1stアルバムが95年という事を考えると、「シンフォニックブラックメタル」の開祖的な作品なのではないかと思います。
深さは無いものの邪悪極まりないデスボイス、ミドルからブラストビートまで多彩な顔を見せるドラム、不穏さを煽るギター、そして、それら全てを包み込むかのような幻想的なキーボード。今聴いてもまったく色褪せる事の無い、暗黒舞踏の世界を堪能する事ができます。少しですがノーマルボイスも使われており、その先駆性の高さが伺えます。
このアルバムが出た時、リーダーのイーサーンは若干19歳。しかも、この頃は他のメンバーがインナーサークルでのあくどい所業で逮捕されていてシャバにいたのは彼一人だったらしいというから驚きです。
メロデスのようなキャッチーさこそありませんが、十分に「メロディアス」と表現でき、ブラックメタルの中でもかなり聴きやすい部類に入ります。「ガチブラックは苦手」という人でもすんなり聴けるんじゃないかと思いますね。
気になった点としては一本調子でメリハリが無い事。テンポも曲調も大体同じだし、ギターソロなども無し(そもそもギターが主役の曲自体が無い)。1stだから仕方ないとも思いますが、もう少しバラエティがあっても良かったと思います。
お気に入りは「The Majesty Of The Night Sky」。中盤のミドル部分が好き。
ちなみに私はリマスター版を聴いたので音はかなりクリアだったんですが、オリジナル版はどうだったんでしょうかね?

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