ANCIENT BARDS5

ANCIENT BARDS(エインシェント バーズ)
ARTIFEX / 2025年 / 70点

イタリア出身のシンフォニックメタルバンド、5枚目のアルバムです。

さて、私は前作を「サウンドは大好きだけどサビがイマイチ盛り上がらない」と、「否」寄りの評価をしました。結論から言うと、本作でもその評価は変わりませんでした。RHAPSODY OF FIREと肩を並べるほどの見事なシンフォニックメタルを披露しながら、物語にこだわりすぎているのか、メロディにしろ展開にしろキャッチーさが足りないのです。

前半はまだ良いと思います。イントロに続く「My Prima Nox」でグワッと盛り上がり、「The Vessel」と「The Empire of Black Death」でややトーンダウンしつつも順調に進み、バラード「Unending」を入れて、後半への期待を高めます。ここまでは良い。

しかしここからが変な事に……。
後半は、まとまりに欠ける「Ministers of Light」から始まり、本格的に曲が始まるのに1分もかかる「Proximity」、サビが微妙な「Soulbound Symphony」、「My Blood and Blade」と続き、本格的に歌が始まるのに2分もかかる「Mystic Echoes」、溜めた割りに中途半端なサビの「Under the Shadow」、で普通のバラード「Sea of Solitude」で締め、アウトロ「Artifex」で終わります。
ハッキリ言いましょう、後半はただの1曲も良いと思った曲はありませんでした。

何故シンプルに疾走してキャッチーなメロディで歌う曲を作らないのか? RHAPSODY OF FIREが高く評価されているのは、そういう曲を2~3曲に1曲は入れる事ができるからなんじゃないかと思います。

サラ・スクワドラーニ嬢の声もカッコ良いし、サウンド自体に何も文句が無いだけに、自分の望む方向に行ってくれないのが歯がゆくて仕方ありません。

お気に入りは「My Prima Nox」。唯一シンプルに疾走してくれる曲だから。

私の肌感覚だとこのバンドって日本だとRHAPSODY OF FIREほどの評価を受けていない気がします。その理由は↑に挙げた通りだからなのかな、と思わずにはいられません。
次作はどうしよう……。