
SERENITY(セレニティ)
LIONHEART / 2017年 / 88点
オーストリア出身のシンフォニックメタルバンド、6枚目のアルバムです。
初期は「プログレッシブメタル」と言われていたものの、公式サイトでも「シンフォニックメタル」と書かれていたので、当サイトもそれに倣い「シンフォニックメタル」としました。ただ実際はパワーメタルだと思うんですけどね。もう何でもいいや(汗)。
本作は「獅子心王」の異名を持つイングランドの王リチャード一世をテーマとしたコンセプトアルバムとなっています。アルバム名の「LIONHEART」は「獅子心王」から来ています。
さて、このバンドは毎回大きく外れる事無く、キャッチーで耳触りの良いパワーメタルを聴かせてくれていましたが、本作は間違いなく最高の出来映えだと思います。スタイルは一切変わっていませんが、とにかくメロディがキャッチーでありながら勇壮で、格好良いんです。
イントロに続く「United」と「Lionheart」で一気に心を掴まれ、「Hero」で更に盛り上がり、「Rising High」で大爆発。その後も女性ボーカルが良い「Heaven」、フォーキーなメロディが良い「Eternal Victory」、荘厳な雰囲気の「The Fortress (of Blood and Sand)」と良曲が数多く並んでいます。
ゲオルク・ノイハウザーの感情豊かな歌唱、一切乱れない見事な演奏、パワーメタルに求められているモノを全て内包していると言っても過言ではないと思いますね。
欠点としては似たパターンの曲が多い事。バラード以外の曲はスピード感も大体一緒で、最初から最後まで一気に聴くと「またこの感じね」みたいな既視感を覚えてしまいます。疾走感のある曲とか、もうちょっと曲毎のカラーを変えても良かったんじゃないかなと思います。
お気に入りは「Rising High」。これで興奮しない人とは友達になれません。
今まで「決して悪くはなかったけど…」止まりだった感がありますが、ついにここに来て殻をブチ破りましたな。これからも楽しみです。

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