
WONDERS(ワンダーズ)
THE FRAGMENTS OF WONDER / 2021年 / 85点
イタリア出身のパワーメタルバンド、1枚目のアルバムです。
EVEN FLOWというイタリアのプログレッシブメタルバンドと、ギリシャのパワーメタルバンドFIREWINDのメンバーらが集まって結成されたバンドです。ボーカルはTEMPERANCEのマルコ・パストリーノが務めています。
とは言え、よほどのオタクでない限り「マジか!」とはならないでしょう。ぶっちゃけ私も「誰?」という感じです。ただ、本作はデビュー作でありながら日本デビューしており、ある程度のクオリティはあるのだろうと思います。
音楽性はプログレッシブな要素のあるパワーメタルです。ベースはオーソドックスなパワーメタルですが、リズムが複雑だったり、ベースが目立つ場面があったりと、類型的にならない様々な工夫が凝らしてあります。ボーカルのマルコ・パストリーノは中音域から高音まで見事に歌い上げており、本作の出来を数段上げています。
私はプログレッシブな作品は好んで聴かないんですが、本作はあくまでパワーメタルをベースとし、ABメロや間奏を退屈させないスパイスとして若干のプログレッシブ要素が入れられており、これが実に絶妙だと感じました。どの曲もサビはキャッチーで非常に分かりやすく、自分でも楽しんで聴けました。
なるほど、確かにこれだけのレベルなら国内盤が出るのも頷けますね。パワーメタル好きはもちろん、プログレッシブメタル好きも満足できる作品だと思いました。
気になった点としては後半になればなるほどプログレッシブな要素が濃くなっていく事。「Sacrifice」や「Miracle of Life」などはかなりプログレッシブで、個人的にはここまでは行かないでほしかったかな。あと、1~2曲くらいでいいから気持ち良く疾走する曲を用意してほしかったかな。
お気に入りは「Where the Sun Doesn't Shine」。やや地味めな1曲ですが、哀愁を感じるメロディが好き。
正直あまり期待せずに聴いたんですが、予想以上に楽しめました。これからにも期待できそうです。

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