IBARAKI1

IBARAKI(イバラキ)
RASHOMON / 2022年 / 80点

アメリカ出身のブラックメタルバンド、1枚目のアルバムです。

TRIVIUMのマシュー・キイチ・ヒーフィーによるブラックメタルプロジェクトです。メンバーはマシュー一人だけで、プロデュースはEMPERORのイーサーンが担当しています。
「IBARAKI」とは平安時代にいたとされる鬼・酒吞童子の仲間として有名な茨木童子から取られているとの事。「RASHOMON」はご存知「羅生門」です。

各曲のタイトルも「Tamashii no Houkai(魂の崩壊)」や「Komorebi(木漏れ日)」など、全て日本語タイトルとなっており、そこからも分かる通り「和」の要素を取り入れたブラックメタルです。

私は正直に言えばブラックメタルはメロデスとは方向性が違うのであまり好きではありません。しかし本作は無暗にブラストをブチかまし絶叫するだけではなく、トーンダウンしてノーマルボイスでメロウに歌う場面も多く、ブラックメタルが苦手な人(つまり私の事)でも聴けるんじゃないかと思います。
特に静かな前半とヘヴィな後半のギャップが良い「Jigoku Dayū」、サビが格好良い「Tamashii No Houkai」、MY CHEMICAL ROMANCEのジェラルド・ウェイがデスボイスを披露(しかもかなり格好良い)している「Rōnin」、マシューが日本語で歌っている「Susanoo No Mikoto」などが印象的でした。
ガチのブラックメタルとは違うかもしれませんが、私はこれくらいで十分です。

気になる点としては曲が長い事。ほとんどの曲が6分以上と長く、「Jigoku Dayū」と「Susanoo No Mikoto」は7分、「Rōnin」に至っては9分もあります。個人的にはもうちょっとコンパクトにまとめてほしかったなと思います。

お気に入りは「Tamashii No Houkai」。サビメロが好き。でも冒頭のマリオのコインみたいなサウンドは大嫌い(汗)。あれ、絶対に要らなかったよね。

次作があるのかは分かりませんが、出たらまた聴いてみたいと思える作品です。