WILDERUN4

WILDERUN(ウィルドラン)
EPIGONE / 2022年 / 70点

アメリカ出身のプログレッシブメタルバンド、4枚目のアルバムです。

前作「VEIL OF IMAGINATION」が極めて高い評価を得たアメリカのバンドです。私も前作からこのバンドを知りました。ネットなどでは「プログレッシブ/フォークメタル」と言われているようですが、個人的にはあまりフォークな要素は無いんじゃないかなと思います。

雄大な自然と思わせるアコースティックな部分とヘヴィなパートが交差する、非常に濃厚な世界観は本作でも健在で、「Kill!」とか叫んでる他のメタル作品とは一線を画しています(笑)。このブログ(というかヘヴィメタルのレビュー全般)でも滅多に使わない「アーティスティック」という言葉がよく似合う作品だと思います。それを表現できるだけの技術力を持つメンバーも凄いと思います。

ただ、結論から言えば、自分には合わないと感じました。理由は至極単純で「キャッチーさが無い」からです。
プログレッシブ系作品に時折見られますが、「作ってる本人たちは気持ち良いんだろうけど、聴いてるコッチはついていけない」というヤツですね。例えるなら抽象的な絵画を見てる感じで、本人たちは全部理解している図形も、コッチにゃわけ分からんって事です。

百歩譲って複雑なリズムやテンポは良いでしょう。でも、その中にシッカリと耳に残るメロディを用意してほしかった。前作は「O Resolution!」や「Far from Where Dreams Unfurl」など、比較的ストレートで分かりやすい曲が用意されており、上手くバランスが取れていたんですが、本作にはそういった曲が無く、ハッキリ言って全然耳に残りませんでした。
私の聴いたバージョンにはRADIOHEADの「Everything In Its Right Place」のカバーが収録されています。つまり、RADIOHEADが違和感無く溶け込む作風という事です。

ただ、書いたように技術力が高い事は間違いありません。なので、「こういうの」が好きな人ならハマるんじゃないかと思います。

お気に入りは特に無し。自分はやっぱり「Kill!」って叫ぶ曲が良いです(汗)。

純粋な満足度で言えば0点なんですが、演奏技術の高さや一部の人には刺さるであろうアートな出来栄えを思っての点数です。自分もいつかこういう作品を評価できる日が来るのか……?