THERION19

THERION(セリオン)
LEVIATHAN III / 2023年 / 80点

スウェーデン出身のシンフォニックメタルバンド、19枚目のアルバムです。

RHAPSODY OF FIREとはやや方向性は違うものの、シンフォニックメタルの発展に貢献したバンドです。ちなみに初期はデスメタルをやっていました。今思えば黒歴史と言えるかも。

さて、本作は2021年の「LEVIATHAN」、2022年の「LEVIATHAN II」に続くLEVIATHAN(リヴァイアサン)シリーズの三作目にして最終章です。ただ、RHAPSODY OF FIREのように物語を描いているわけではなく、コンセプトが一緒という程度のまとまりらしいです。

音楽性は変わらず、RPG感の無い、あっさりめのシンフォニックメタルです。何重にも重ねられた女性コーラスによってボーカルラインこそド派手ですが、バックサウンド自体はメンバー楽器7:オーケストレーション3程度の塩梅なので、(少なくとも私の耳だと)さっくりと聞けます。

静かに始まり、このバンドらしいコーラスに胸が熱くなる「Ruler Of Tamag」、珍しく疾走パートのある「Baccanale」と「Nummo」、ラテンミュージックな雰囲気のある「Duende」などが記憶に残りました。

ただ、一撃のキラーチューンが無く、ちょっと盛り上がりに欠ける感じはしました。決して悪くはないんですけどね。

お気に入りは「Ruler Of Tamag」。いかにもこのバンドらしい曲です。

良くも悪くも変わっていないですね。でも、今のファンが求めているのはこういう音だと思います。これからもこの路線を続けて行ってほしいです。