GLADENFOLD4

GLADENFOLD(グラッデンフォールド)
SOULBOUND / 2026年 / 82点

フィンランド出身のメロディックデス/パワーメタルバンド、4枚目のアルバムです。

パワーメタルとメロデス、両方の側面を併せ持つ、一風変わったバンドです。最近はこういうボーダーレスなバンドが増えていますが、ここまでクッキリと違いが分かるバンドも珍しいと思います。

……と言うのは、正直言って過去のお話です。
本作ではメロデス的な要素がほぼ無くなっており、デス声が聞けるのは「Helix Of Hate」の1曲のみ。この曲でさえメインはクリーンボイスであり、結論としては本作は「パワーメタルアルバム」と言って良いと思います。

ただ、ならダメなのか? と言われるとそうでもありません。パワーメタルと聴けばこれはこれで全然アリな内容でして、男の色気を感じるボーカル、疾走感あふれるサウンド、随所で雰囲気を盛り上げるキーボード、何よりキャッチーかつ抒情的なメロディがシッカリとあり、聴き応えは十分にあります。

希望に満ちた雰囲気が良いトップナンバー「Fire Wind」、明るい空気で爆走する「For My Queen」、聴く程に味が出てくるミドルナンバー「Ghostlike」「Anthem Of The Broken」などが特に記憶に残りました。

気になった点は展開がやや複雑だと言う事。プログレッシブとまでは言いませんが、シンプルな曲が少なく、ちょっと覚えにくいなと思いました。

お気に入りは「Fire Wind」。1曲目にこんなの持ってこられたら、そりゃパワーメタルアルバムでもいいって思っちゃうよね。

個人的には二刀流の方が面白いとは思うんですが、パワーメタル一本で行くならそれはそれで応援していきたいと思います。