
KNIGHTS OF ROUND(ナイツ オブ ラウンド)
AGAINST ALL ODDS / 2026年 / 74点
日本出身のパワーメタルバンド、6枚目のアルバムです。
クサいメロディで疾走する国産バンドは、2000年代前半にこそそこそこいましたが、現在はほとんどいなくなっており、彼らは貴重な生き残り組です。私のようなその時期をリアルタイムで過ごしてきた世代からしたら、ついつい応援したくなっちゃいます。
そんな彼らの約7年ぶりのアルバムですが、「本当に7年後の作品なのか?」と思う程、まったく変わっていません。Caz:nie氏の独特な歌唱、心地良い疾走感、そしてクサいメロディ、何もかもが同じです。でもいいんです。それは「彼ららしさ」が変わっていないという事なんですから。
ただ、曲のバラエティは若干ですが広がっているようにも思います。
和のメロディを取り入れた「Under The Crimson Sky」、スピードに頼らない「The Existence」、しっとり聴かせるバラード「In Those Days」などは今までとはちょっと違って新鮮でした。
まあ、やっぱり心躍るのは「The Lone Soldier」や「Gain A Victory」「Soaring High」みたいな典型的な疾走曲なんですけど(汗)。
と、良い点も多いんですが、気になる点もあります。というか、気になる点も変わっていません。
独特すぎて聴き手を選ぶCaz:nie氏の声質、エモーショナルさの欠けるギター、お世辞にも良いとは言えないサウンドなど、アルバムを作る予算も時間も無いんだろうなというのが素人でも分かってしまうのは残念な所です。ここはもうちょっと頑張ってほしかったです。
お気に入りは「In The Darkness」。ここまで露骨なネオクラシカルなメロディ、久しぶりです(褒めてます)。
「俺たちは俺たちのやりたい音楽をやる!」という気概は褒めたいです。ただ、だからと言って聴き手も満足するかは別問題。個人的にはもう少しレベルアップしてもらいたいです。

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