HINAYANA2

HINAYANA(ヒナヤナ)
SHATTER AND FALL / 2023年 / 85点

アメリカ出身のメロディックデス/ドゥームメタルバンド、2枚目のアルバムです。

「小乗」という仏教用語が名前の由来のバンドです(日本語由来ではない)。「ドゥーミーなINSOMNIUM」と形容できそうなメロデスをやっており、こんなバンドがアメリカが出てくるとは、アメリカも変わったなぁ、と思いました。

さて、前作「ORDER DIVINE」はデビュー作でありながらそのレベルの高さに驚かされました。あれから5年、ついにセカンドアルバムが登場したわけですが、頭数曲を聴いて確信しました。間違いなく前作を超えている、と。

上にも書いた通り方向性はまったく変わっていません。それでいながら前作で欠点として挙げた「イマイチメロディがパッとしない」という部分を見事に改善されており、胸がキュンキュンしっぱなしでした。
重たいデスボイスや腹にズンズンと響くギターリフやドラムなど、サウンドは間違いなくヘヴィでダークなのに、その上を流れるメロディには優しさすら感じる……。この黒と白のコントラストの描き方が、このバンドは本当に上手だと思います。

……と、最後まで褒めちぎっていたかったんですが、後半になるとちょっとパッとしなくなってくるかな……。後半も決して悪くはないんですが、いかんせん前半が良すぎるんですよね。

お気に入りは「How Many Dreams」。本作の中で最も即効性の高い1曲。

ヘヴィメタルでしか描けない世界観だと思います。メロデス好きは是非とも聴くべき1枚です。