UNARMED CROWD1

UNARMED CROWD(アナームド クラウド)
RITUAL OF GRIEF / 2025年 / 86点

日本出身のメロディックデスメタルバンド、1枚目のアルバムです。

2022年に結成された若手バンドです。ネットで調べた限り、各メンバーに特筆するような経歴があるわけではないようですが、「新たな衝撃をもたらす!」とか、相当な美辞麗句が並べられており、否が応でも期待は高まります。

音楽性は国産メロデスバンドらしい、抒情メロディたっぷりのメロディックデスメタルです。キーボードによる装飾はほぼ無し、ノーマルボイスに至っては一切無いという、極めてシンプルなサウンドですが、それ故にギターが紡ぎ出す哀愁漂うメロディがダイレクトに伝わってきます。一番影響を受けているのはやはり初期IN FLAMES辺りかなと思います。

ツインギターが超IN FLAMESな「Over the Storm」、90年代のメロデステイストが美味しい「Point Nemo」、最初期のIN FLAMESっぽさがムンムン漂う「The Pulse of the Earth」、ラストに飾るに相応しい激メロの「Another World」などがお気に入りでした。
Asano氏のデスボイスも純粋に格好良いと思うし、後半になればなるほどメロディの扇情力が上がっていくという尻上がりな構成も素晴らしいと思います。

気になった点は音作りが少々古い事。全然問題無く聴けますが、「1990年代に出た」と言われても信じてしまいそうなほど、古臭い音質です。こういうサウンドが好きな人もいるとは思いますが、個人的にはもう少し作り込んでも欲しかったかな。あとアルバムジャケットも、もう少し格好良くしてほしい(汗)。

お気に入りは「Another World」。これ1曲の為だけにこのアルバムを手にする価値があると思います。

まさしく「新星」と言っても良いと思います。次作にも期待が持てそうです。